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構造のお話(きたる地震に備えて)

東海地震がやってくる!と聞いて長い年月が経ちますが、東海地震は高い確率で起こると言われています。ニュースでよく聞くマグニチュードは、地震のエネルギー値。M(マグニチュード)=6で、広島に投下された原爆のエネルギーに匹敵。M=8でそれの1000倍。しかも今後30年以内に60%の確率で起こる地震は、

[1]南海地震: M=8.4
[2]東南海地震:M=8.1
[3]東海地震: M=8.0

耐震補強や筋交が重要です!
「テレビでみかける悪徳リフォームみたい」って言わないで下さいね。

早速ですが、通し柱、管柱等の柱は、垂直方向の荷重を受けるものです。つまり、家の重さを支えるものです。柱は、垂直方向の荷重は受けますが、水平方向の荷重は受けません。
ジェンガを思い浮かべてください。垂直方向に積んでいけば(荷重を掛けていけば)、思いのほか高い所まで積めますが、水平方向にちょんと指が触れたり机が揺れたら、すぐ倒れてしまいます。
では、風圧、地震等の水平荷重(外力)を支えるのはどこなのか?それは壁であり筋交(柱と柱の間に斜めに渡している部材)なのです。
昨今、ワンフロア・窓開口面積増加に伴う柱数が少なく、壁量が少ない設計が主流です。 間取りもデザインもすごく大事ですが、安全であり、安心であることは、住宅の基本だと思います。相反する二つのものを同時に満たす為には、新たな知恵が必要です。その一つが、右記に挙げた、金物。地震被災地では、住宅の壁の内部筋交先端部破壊がよくみられます。これは、筋交の一点に力がかかった為に起こるものです。ではどうすればよいか?筋交の最終端を金物で、土台、柱等にしっかり固定すれば、かかる力は分散し、一点破壊を防げます。

次に、構造用合板。構造用合板を外壁に張る事は、外壁面全体が筋交になるようなものです。(筋交は、外壁に近いほど効率的に働きます。防音・断熱効果有)
さらに、フロアの下に張るコンパネの捨て張。こちらは、家にかかる水平方向のねじれも防ぎます。(防音・断熱効果有)
耐震、免震、セイ震。リフォームで現実的な地震対策は、耐震補強です。耐震補強の為のリフォームも当社は行っておりますが、リフォームの機会にこその耐震補強も心掛けています。例えば、タイル風呂をユニットバスへ変える時に生じる、お風呂と脱衣場との間仕切りの撤去。新たに間仕切りを作る時には、筋交を一本入れる。などなどです。

今よりもっと強く!アポロ興産は、さらなる提案を約束します。

図1
図2
図3
図4
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