耳より!リビングプチコラム

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Vol.015 浴室テレビ

「浴室テレビ」って、どういうものなの?
浴室テレビ「浴室テレビ」というのは、浴室内の壁に設置される小型の液晶テレビのこと。といっても、身体を洗いながら見るためのものではない。浴槽にゆったりと入って見やすい位置に設置されるものだ。湯船につかって長湯をしたい人のための設備といえる。

といっても、多くの人はそんなに長い時間湯船につかってはいない。せいぜい3分から5分くらいのもの。しかし、世の中には30分から1時間もの間、湯船につかっている人たちがいる。少ないお湯に下半身だけ入れる「半身浴」の愛好者だ。「半身浴」好きは、湯船での暇つぶしが大きな課題。その暇つぶしにうってつけなのが「浴室テレビ」というわけだ。
「浴室テレビ」は、後付けできないの?
浴室テレビ半身浴の愛好者で、既存のお風呂にテレビを付けたいと考える人は多い。しかし、既存の浴槽にテレビを設置するのはむずかしい。というのも、湿気や熱気が外に漏れないようテレビの設置工事を行なうのが困難であるからだ。

現在ある「浴室テレビ」は、システムバスに設置されるものがほとんど。そして、設置工事はシステムバスの製造工場で行なわれる。システムバスの密閉状態を損なわないように、慎重に取り付けられるわけだ。だから、浴室にテレビを設置したい場合は、浴室テレビ付きの家を買うか借りる、もしくはリフォームで、システムバスごと交換するしかない。
「浴室テレビ」の長所と短所は?
実際に「浴室テレビ」を使っている人の話を聞くと、賛否両論がある。長湯をする人には大好評。しかし、長湯をしない人の場合、設置されていても全然見ないということになりやすい。

ただし、長湯をしなくても、「子供をお風呂に入れやすい」という声がある。アニメ番組があると、子供「見たいテレビ番組があっても、入浴できる」のは、大人にとってもメリットになるだろう。
  • 文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄